犬スト:出鼻を挫かれる/韓国出身OL

某日/犬
早朝から仕事をしていたので、早めに切り上げて夕方から犬スト。
前回の出撃は短時間ながらトークがどんどん弾んだので、今日もいけるやろと前向き。



ガンシカ喰らいつつも順調に声かけ。
オープンするけど会話が盛り上がりきらない。
この日は湿度が異様に高い日で、髪型は崩れるし汗はかくしで大変だった。



なかなか調子が上がらなかったので、人通りの多い交差点に移動。
さっと周りを見渡すと、信号待ちをしているスト高を発見。
色白、高身長。薄いピンクのワンピース。
淡々と横から回り込み声をかける。



『こんにちは』
「(訝しげな表情で後ずさり)」
『怖がらないでよ(笑)ただの怪しい者だから』
「I can’t speak Japanese at all.」


そうきたか。
渋谷で声をかけていると、一定の割合で外国案件に遭遇する。
正直損切りしても良かったが、顔がかなり好みだった。



粘る。英語でとにかく粘る。
どこから来たの。韓国。何してるの。秘密。韓国の王朝の人?何言ってるの。
けれど全然表情が崩れない。
一回一回「Pardon?」と聞き直してくる。顔をしかめてくる。
コミュニケーションが成立するけど、こちらに余裕がない。向こうに余裕がある。



信号が変わった。



仕方ない次に行くか。
サヨナラも告げずにその場を去った。



ここまではよくある流れ。



気を取り直して犬ストを再開する。
が、テンションが上がらない。
韓国女子に英語であしあらわれたことを無駄に引きずっている。



ストナンの怖いところは、テンションの影響を如実に受けてしまうことだ。
開始直後に罵声を浴びせられる。連れ出し直前で逃げられる。すごくタイプな案件にガンシカされる。
「次行こう、次」
自分に言い聞かせるけれど、ダメージは確実に蓄積している。
痛い。



立ち上がれない痛みではない。
でも、無意識のダメージが自分を傷つける。
声かけの質が下がる。身振り手振りの動きがもっさりする。気の利いた台詞を思いつけなくなる。



ストナンにおいてテンションは最も重要だと思う。
下がったら、すぐに回復しないといけない。
下がらないよう、細心の注意を払わないといけない。
上がるよう、創意工夫をめぐらさねばならない。



前日の絶好調から一転、この日はまったくオープンしない。
暑さも相まって非常に機嫌が悪い。早く夏が終わればいいのに。

コメント